中国発の便利すぎるアプリに外国人がドはまり中!留学生「帰国してコレがないと困る」
◆中国の写真加工アプリが世界中で大人気
海外で話題をさらっている中国のアプリといえば、写真加工アプリだ。この種のアプリが登場してから、海外のネットユーザーらがソーシャルメディアに投稿する画像の「作風」も一変。美しく幻想的な自撮り写真が続々と投稿されるようになった。
米誌「タイム」は、「中国の写真加工アプリが突然至る所に出現」という題の記事を掲載し、中国の写真加工アプリが「一夜」のうちに西洋で大人気になった様子を伝えた。雑誌「ニューヨーク」にいたっては、写真加工アプリの使い方を説明する記事まで掲載した。
英誌「デイリー・テレグラフ」によると、今年アカデミー賞で主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンは、自身のSNSのアカウントに自分で作成したイラスト画像を投稿し、2時間もしないうちに「いいね!」1万個が寄せられた。ブリー・ラーソンは、「もし、SNSのどこを見ても魅力的な自撮り写真ばかりというなら、中国のアプリに感謝しなければならない」とコメントした。
実際には、写真加工アプリは欧米のほか、ロシアでも大人気となっている。ロシアのニュースサイト・スプートニクの報道によると、ロシアのネットユーザーは、このユニークなアプリに夢中になっており、加工した画像を続々と投稿している。ネットユーザーらはアプリを使って、不必要な背景やニキビ、目の周りのクマを消したり、良いスタイルや長い足に見えるように加工したりしている。
ラテンアメリカでも、写真加工アプリの市場が急速に成長している。ブラジルメディアによると、ブラジルは世界において、写真補正アプリ「美図」の利用が7番目に多い国になっている。美図のブラジル業務を総括するLudmilla Veloso氏は、「ブラジル人はどんな写真加工アプリでも大好きだと思う。なぜなら、ブラジル人はとてもオシャレ好きだから。アプリと言うと、以前は米国のアプリにばかり注目していたが、中国のアプリの方がブラジル人に人気が高いこともある」と分析している。
◆中国の留学生「帰国してデリバリーアプリがない生活になると困る!」
「美人とグルメには目がない」。写真加工アプリのほか、食欲を満たしてくれるデリバリーアプリも外国人に大人気になっている。
南太平洋の島国サモアから中国に留学して3年になるミシリンさんは、スマホに複数のデリバリーアプリをインストールしている。「中国でよく使うのは、『美団』と『Eleme』。それらのアプリにはたくさんのショップ、料理があり、選ぶだけで家まで届けてくれる。休みの時に帰国すると、デリバリーアプリがない生活は本当に不便。サモアで出前を取る時は店に電話して、家まで届けてもらう。注文すればすぐに持ってきてくれるけど、いろんな店のいろんな料理を注文するのは面倒」とミシリンさん。
上海の街中で行われた取材で、ミシリンさんをはじめとする留学生らは中国のデリバリーアプリについて、「火鍋を注文すると、具と鍋だけでなく、コンロも家まで届けてくれて、本当にびっくりした」、「イケメンに配達してほしいと備考欄に書いたら、本当にイケメンのスタッフが届けてくれた!」、「配達員のいる所をアプリで確認したら、私のミルクティーがあとどれくらいで届くかが分かる」、「サービスが行き届いており、時間通りに届けてくれる。それに、位置確認も正確にでき、外国人にとってデリバリーアプリはなくてはならない存在になっている」、「帰国した時、本当に困る」などと、大絶賛した。
なぜ、中国のスマホアプリが外国人にこれほど人気になっているのだろう?ニーズにマッチしていることや、操作が簡単なことのほか、「最先端」、「イノベーション」もその大きな特徴だ。フランスのあるインターネット動画会社のブランドマネージャーは、「中国のインターネットのスタイルにおけるイノベーションは世界最先端。中国もコピーする側から、コピーされる側になっている」と指摘している。